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Azureのリージョンと可用性ゾーンの違い|ゾーン冗長との関係も整理

リージョンは地域のまとまり、可用性ゾーンはその中で設備を分けたまとまり。架空の申込アプリで、ゾーン指定とゾーン冗長、リソースグループの場所の違いを整理します。

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この記事の内容

リージョンはデータセンターなどをまとめた地域の単位、可用性ゾーンは一つのリージョンの中で、電源・冷却・ネットワークなどを分けたまとまりです。

「東日本リージョンを選べば、アプリは自動で複数のゾーンに配置される?」。この問いには、使うサービスと構成の確認が必要です。地域の名前と、実際の配置の仕方を分けて見ていきましょう。

可用性ゾーンは、リージョンの中にある

Azureのリージョンには、一つ以上のデータセンターと、それらをつなぐネットワークなどがあります。多くのリージョンには、可用性ゾーンが用意されています。ここでは、特定のリージョンに配置するリソースを扱います。単一のリージョンに結び付かないサービスもあります。リージョンの公式説明

用語 何を表すか まず区別したいこと
リージョン データセンターなどがある地域のまとまり どの地域に配置するか
可用性ゾーン 同じリージョン内にある、一つ以上のデータセンターのまとまり 同じ地域の中で設備をどう分けているか

各ゾーンは、電源・冷却・ネットワークの基盤を独立させています。ゾーンは必ず一つの建物を指すわけではありません。また、すべてのリージョンで可用性ゾーンを利用できるわけでもありません。可用性ゾーンの公式説明

一つのリージョン内に三つのゾーンがある説明図。ゾーン指定は一つのゾーンに置くこと、ゾーン冗長はサービスが複数のゾーンに分散・複製することを表す。ゾーン数と配置は例

リージョンの中に可用性ゾーンがあります。「ゾーンを一つ指定する」と「サービスが複数ゾーンに分散・複製する」は違います。地域名だけでは、どちらの配置か判断できません。

この図は用語を分けるための模式図です。実際に使えるゾーン数や、リソースが利用するゾーンは、リージョン・サービス・構成で異なります。

「ゾーン指定」と「ゾーン冗長」は違う

公式資料の配置の用語をもとに、ゾーンの使い方を整理します。

配置の説明 意味 その言葉だけでは言えないこと
ゾーン指定(zonal) リソースを一つの可用性ゾーンに配置する 別のゾーンにも自動で複製されるとは言えない
ゾーン冗長(zone-redundant) サービスがリソースを複数のゾーンに分散・複製する アプリ全体のあらゆる停止を防げるとは言えない
非ゾーン配置(nonzonal/regional) ゾーン対応が有効ではない配置 ゾーン障害への耐性があるとは判断できない

非ゾーン配置でも、実際の設備がいずれかのゾーン内にある場合があります。「ゾーンを指定していないから、どのゾーンの障害も受けない」という意味ではありません。配置の種類

特に覚えたいのは、ゾーンを一つ指定しただけでは、ゾーン冗長にならないことです。複数ゾーンの利用が自動のサービスもあれば、条件に合うプランや設定が必要なサービスもあります。サービスごとのゾーン構成

申込アプリの「配置メモ」を読んでみよう

架空の勉強会で、申込ページを動かすWebアプリと、案内資料を置くストレージを使うとします。担当者のメモには、次の三行だけがありました。

メモに書かれたこと この情報から分かること まだ分からないこと
Webアプリの配置先:東日本 Webアプリ側のリージョン ゾーンをどう使う構成か
資料用ストレージの配置先:東日本 ストレージ側のリージョン どの冗長性の方式か
リソースグループの場所:東日本 グループの管理情報の保存先 中のリソースのゾーン構成

これは説明用のメモで、実際の画面や、動作を確認した構成ではありません。アプリに必要な全リソースも列挙していません。

三行とも同じ地名ですが、このメモだけでは、Webアプリやストレージがゾーン冗長かどうかは分かりません。 一つの部品でゾーン冗長を使っていても、アプリ全体について判断するには、ほかの部品や接続先も確認する必要があります。アプリの構成要素と依存関係を確認する考え方

なお、リソースグループの「場所」は、そのグループについての管理情報であるメタデータの保存先です。中のリソースの配置先を一括指定するものではなく、異なるリージョンのリソースを含めることもできます。グループの場所の公式説明

管理の入れ物から整理したい場合は、リソース・リソースグループ・サブスクリプションの違いも読んでみてください。

対応する「地域・サービス・プラン・構成」を確認する

「そのリージョンにはゾーンがある」と「使いたいサービスでゾーン冗長を利用できる」は、別々に確認します。公式の対応サービス一覧から、対象サービスの信頼性ガイドへ進めます。

資料を読むときは、次の順で探すと条件を見落としにくくなります。

  1. 対象のリージョンが可用性ゾーンに対応しているか
  2. そのサービスが、そこで必要なゾーン構成に対応しているか
  3. プランやSKUなど、利用条件に指定があるか
  4. 自動で有効なのか、追加の構成が必要なのか

たとえばApp Serviceの公式ガイドには、地域だけでなく、プランの種類、最低インスタンス数、配置先の基盤である「スケールユニット」の条件も記載されています。「App Serviceは対応している」という一言では、個別のプランで利用できるかまでは判断できません。App Serviceの要件

ここでの一歩は、設定を変更することではなく、条件を読めるようになることです。実際の変更に進む場合は、対象サービスの手順、料金への影響、停止や移行の条件を別に確認します。

最後に、場所と配置を分けて説明する

今回のメモに戻って、次の二つを考えてみよう。

  • 同じリージョンにある二つのリソースは、必ず同じゾーンにある?
  • 一つのゾーンを指定すれば、別のゾーンにも自動で配置される?

一つ目は、リージョン名だけでは判断できません。二つ目も、自動で複数ゾーンに配置されるとは限りません。次に知りたいのは、それぞれのリソースのゾーン構成です。

また、同じリージョン内で複数のゾーンを使うことと、複数のリージョンを使うことは別です。ゾーン冗長だけで、リージョン全体の障害まで対処できるわけではありません。可用性ゾーンの範囲

学習メモに「どの地域か」と「ゾーンをどう使うか」の二つの欄を作ると、分かっていることと次に調べることを分けられます。Azure全体の学習範囲へ戻りたい場合は、AZ-900とAI-901の違いと選び方へ進めます。

利用中のサービスに問題があるか調べるときは、Azure Status・Service Health・Resource Healthの確認範囲を分けて見てください。地域名や正常表示だけで、アプリの状態を判断しないための確認順です。

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